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 ◇大津?幻の「サイエンス拠点」、再生へ100万馬力
 都市再生機構(UR)の「びわこサイエンスパーク」(大津市伊香立下在地町、計217ヘクタール)計画が頓挫し、塩漬けになっている山林約60ヘクタールが、競走馬を調教する「びわこホースランドパーク」に改称して開発される。大津市の「里山郷働」(後藤繁樹社長)が近く約5億9000万円で用地を購入する。バブル期に浮上し、20年以上迷走した巨大プロジェクトの行方は、馬を目玉にした民間事業に託されることになった。【後藤直義】
 「私らが結婚する前から、地上1000メートルのタワーや、大きな公園ができるとか聞いてましたよ」。近くで20年以上旅館?食堂を経営する山田一広さん(47)は苦笑する。新たに浮上している競走馬の施設については、「地域で説明を受けていない。まだ『案』なのでしょう」と冷静だ。
 同パークは86年、旧住宅?都市整備公団が県や大津市と計画。一時は「日本海まで一望できる」という世界一高いタワー(高さ1000メートル)の調査委員会が開かれたり、京大キャンパスや企業の誘致に取り組んだが、バブル景気がはじけて暗転。公園や宅地などを除き、手つかずの山林約165ヘクタールが残された。
 足踏み状態が続き、URや市は昨年3月に民間事業者を募集。レースに出走する競走馬を受け入れるビジネスを提案した同社が、約200頭の馬のトレーニング施設▽乗馬クラブ▽老人ホーム??などを構想(総工費約120億円)。URや市と協力関係を結んだ。
 同パークのある伊香立地区は過疎化?高齢化地域(人口約2555人、高齢化率29%)で、市都市計画課は「地域の活性化や雇用にもつなげたい」と説明している。

4月3日朝刊

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引用元:SEO対策 | 盛岡市
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